素朴な疑問
たぶん、
あなたも不思議に思っているかも知れないんですけど、
「インストラクターって、春になったら何をしてるの?」
と。
そりゃー働いてますって、あんな事やこんな事をしたりして。
私の周りで言うと、
木こりになったり、農家になったり、観光ガイドになったり色々な職業に別れるんですけど、
大体が、「季節労働者」か「バイト生活者」ですね。
特にこの信州は、
冬には出来なくなる仕事が結構あるので、
春から秋まではそんな仕事をして生活している人が多いです。
そーです。
一般的なカテゴリーで言えばインストラクターって、フリーターなんですよー。
「あなたの事は好きなの・・・。
でも、それじゃ生活が出来ないわ・・・」
なんて、愛想を尽かされT人も居るとか居ないとか。
「やっぱり夢だけじゃ生きて行けないんだっ。」と、
涙を流して訴えながら一升瓶を抱えて夜を過ごしている人も噂ではいるそうです。
確かに、
インストラクターを職業にするのは難しいかも知れません。
働ける日は、1年の4分の1。
良くて4ヶ月間が最高でしょう。
しかも、
お給料は何とか生活が出来るギリギリのレベルで、
一日レッスンしてなんぼの世界です。
さらに、
雪が降ろうと吹雪になろうと「寒い!」なんて言ってられず、
常に自分の身を危険にさらしてまで受講生の安全確保に努めなければなりません。
おまけに、
一回のレッスン短ければ2時間で結果を出すことを求められ、
それが出来ないと「今日の先生はイマイチだった」とか、「もうあのスクールには入らない」とか、
時には「ふざけるなー、金返せー!!」などと怒鳴りこまれる恐れを抱えているのです。
どうです?
あなたならやります、この仕事?(笑)
「じゃあ、どうしてイントラなんかやってるの?」
ともっと不思議に思うかも知れないのでお答えすると、
それは、
「滑るのが好きだから」。
はい。これしかありません。
自分で滑るのも好きだし、人と一緒に滑るのも好き。
そして、最初は上手く滑れなかった人がドンドン上達していく姿を見るのはもっと好き。
だから、インストラクターをやっているのでしょう。きっと。
もうすぐ、信州の冬も終わりになります。
もし、あなたの周りにそんな人がやってきたら、
とりあえず優しくしてくださいネ!(笑)
2012年03月29日 Posted by おやじインストラクター at 19:50 │Comments(0) │日常雑記
シーズン終わりにやってほしい事
早いもので、もう3月も終わりです。
ここ信州のスキー場も、「営業終了」になるところが多いので、
私としてはちょっと寂しい感じがしていますが、
12月から始まった楽しい季節もアッと言う間に過ぎてしまいましたね。
さて、
滑りの調子はいかがでしたでしょうか?
きっと、
「今年はイイ感じを掴めたぜー!」とか、
「滑り込んだ甲斐があって、バッチテストに合格しました!」とか、
「なんか、壁を乗り越えた気がする」
と感じている人もいるんではないでしょうか?
でも、もしかして、
「全然ダメ。何をやっても上手く行かなかった・・・」
「もう、まったくアカン。ヤになってしもうた・・・」
「上達するどころか、返って下手になっている気がする・・・」
だなんて、そんな悲しい思いを引きずっている人もいるかも知れません。
どちらにしても、
実は、このシーズン終わりにやって欲しい事があるんです。
好調だった人は、
来シーズンもその好調さを発揮できるように。
そして、不調だった人は、
来シーズンが好調になるように。
それは何か?と言うとコレ。
「緩んだ雪での滑り込み」
です。
はい。
ぜひ春スノーボードに出掛けて、
このグサグサでザブンザブンになった雪で滑って欲しいんです。
ガンガンと。
こういう緩んだ雪を長野では、
「腐った雪」と表現しますが、
ぜひこの腐った雪で滑り込みをやって欲しいんですね。
なぜなら、
あなたの滑りを物凄く上達させてくれるんです。この雪は。
え~。ほんとに?
だって、滑りにくいじゃん。緩んだ雪は。
板だって思うように動かせないしぃー。
だから、イイんですって!
その滑りにくさが何よりのトレーニングになるんですよ!
特に、「ポジションが悪い」とか言われた事がある人や、
「荷重」「角付け」が良く出来ないとか分らないって言う人には、
最高の練習になるんです。
って言うか、ただ滑っているだけで、
自然にトレーニングしている状態になっちゃうんですね。
だから、何も考えなくてもOK。
「重心をセンターに戻して、
板をフラットにして、
前足に重心を移動しながら荷重をして、
あっ。視線も送って、
ローテーションもさせながら・・・」
などと、一つのターンの中でアレコレ考えながら滑らなくても、
「良かった!」「悪かったっ」という事が一発で分っちゃうんです。
人に指摘されなくても、
そー言う事を「雪が教えてくれる」んですね。
どうです?
最高の練習方法だと思いませんか?
スクール代も掛からないし。(笑)
という事で、
ぜひこの腐った雪で滑り込みをしてみてください。
きっと、来シーズンにつながる感覚が身に付くハズなので。
ここ信州のスキー場は、
春になってもまだまだ滑れるところがたくさんあります。
白馬、志賀高原、野沢温泉など。
ゴールデンウィークまで滑走OKなので、
ぜひ、信州に滑り来てくださいな。
あなたが来るのを、お待ちしています!(笑)
2012年03月24日 Posted by おやじインストラクター at 20:44 │Comments(0) │トレーニング方法
一気に上達しちゃう方法
あなたが今、上達に伸び悩んでいるとしたら、
それは「ある感覚が足りないから」だと思います。
なんだとオッサン!
いきなりダメ出しかよ!!(怒)
出来れば私も、
やってみて、言って聞かせてさせてみて、
褒めてやりながらお伝えしたい思っているのですが、
もう、シーズンも終わりに近づいてしまいました。
なので、あと何回滑るチャンスがあるのか分からない中、
あなたが「上達出来た!」という感覚を持ってもらう為に、
時には鬼になる事も必要だと思っています。
じゃないと、もうシーズンが終わっちゃうんです。
「私たち・・・
もう・・・
終わりね・・・。」
サヨナラ~、サヨナラ~、サヨナラ~ あぁ~
もうすぐ外は白い冬~
って、逆に冬になってしまえば嬉しいのですが、
やっぱり春はやってきます。
なので、雪は溶けてなくなっちゃうんですねー。
だから、残り少ないチャンスを最大限に使って、
今回は「一気にレベルアップしちゃう練習方法」をあなたに伝授しましょう!
そう、上級者が必ず持っている「感覚」で、
そしてあなたに足りない「感覚」とは何か?を。
すばり、コレです。
「スピード感」
はい。
上達する為には、
どうしてもこの感覚を養う必要があるんです。
実はターンって、
ある程度スピードが出ていた方がやり易いんですね。
特にカービングターンでは、逆にスピード無ければ出来ません。
上手な人と一緒に滑った事がある人は分かると思いますが、
その時、ドンドン離されて行っちゃいませんでしたか?
自分がゆっくり滑っているわけじゃないのに、
上級者はガァーッと滑り下りて行ってしまう。
そして、自分も追いつこうとしてスピードをガンガン出したのはいいけれど、
その後、もうどうにもコントロール出来なくなってギャーッ助けてぇ~みたいな。
そんな恐い思いを経験した事のある人もいると思います。(笑)
このスピード感覚は、
上達するごとに上がっていくるのが本来の姿なんですが、
実はそれを逆手に取る練習があなたのレベルを一気に上げるんです。
どういう事か?と言うと、
コレです。
「先にスピード感覚のリミットを上げる」
すると不思議な事に、
一気に壁を突き破る事が出来るんですよ!
マジな話で。
もちろん、「実験済み」ですよ。自分自身でも。
そう、
上達して行くと共にスピード感を養うんじゃなくて、
強制的にあげちゃうんです。無理矢理に。
コレをやった後には間違いなく別世界が待っていますから~
おい。別世界って、
まさかあっちの世界じゃないだろうな。三途の川が流れているとかの。
いいえ、違いますって。
本当に「上達の壁」を乗り越えた新しい世界がそこに待っているんです。
で、
その練習方法として一番おススメなのがコレ。
「直滑降」
リフトの上から下まで、
ターンしないで真っ直ぐ滑り下りるだけ!
これが、あなたのスピード感覚のリミットを一気に引き上げる
最高のトレーニングなんですねー。
そして、
この練習をすると、
さらにイイ事があったりします。
それは、
「エッジコントロールが上達する。」
ことと、
「センターポジション、センターウェイトが身に付く。」
こと。
なんとこの二つの要素が、
直滑降をすると自然に磨かれるんですね。
どうです?
スゴイと思いませんか?(笑)
という事で、
ぜひこの直滑降を練習してみてください。
でも、
もちろん最初は緩斜面で練習してくださいね。
いきなり、崖から落ちるよな気持でなんて急斜面でやってはイケマセンよ。
今度は本当に「あっちの世界」に行ってしまいますから~。(笑)
2012年03月14日 Posted by おやじインストラクター at 20:55 │Comments(0) │トレーニング方法
「上手い」と「下手」を決めるもの
例えば、同じインストラクターの中でも、
「あいつは滑りが上手いよなー!」とか、
「どこ滑っても安定してるし」とか、
「あの斜面で、よくあんなにスピード出してターンが出来るよねー?」
なんて言われる人がいます。
「ほんと、上手いねー!」と。
同じくあなたも、リフトの上から人の滑りを見て、
「上手だなー」とか、
「滑り方がキレイだしー」とか、
「スゲーな、あの人!」なんて思った事もあると思います。
「私も、あんな風に滑りたい!」と。
じゃあ、その「上手い」と「下手」って、
一体何で決まると思いますか?
・ターンがキレイ?
・スピードが出せる?
・コブが滑れる?
・ポジションがイイ?
・どんな斜面でもスイスイ滑っている?
確かにその通りです。
滑り方には色んな技術がありますが、
そのターン技術をたくさん身に付けている人が上手い人と言えるのは確かな事です。
しかし、このおやじインストラクターが、
もっと簡単に、分かり易く、
ざっくりまとめにて言うとしたらこうなります。
上手い人とは、
「運動範囲の広い人」
だと。
はぁ~?何それ?
全然分かり易くないじゃん。
って言うか、「運動範囲」って何よ?
そうですね。「運動範囲」って言うとちょっと一般的じゃないので、
じゃあ、別の言葉で言い直しましょう。
「身体の可動範囲が広い人」だと。
特に、スノーボードで言えば、
「上手い人=可動範囲が広い人」
「下手な人=身体が動かない人」
になります。
はい。すっごく単純に言ってますけど。
でもまあ、基本的には間違いが無いので、
コレを基にして、
「どうすれば上手に滑れるようになるのか?」
をひも解いて行くとこうですね。
「上手くなりたきゃ、可動範囲を広げろ!」と。
重心移動やら、
関節の曲げ伸ばしやら、
前後左右のポジションチェンジやら、
色々と動ける範囲を広げる事が上達するってことなんですね。
本当にザックリ言ってますが。
さらに続けて、
「じゃあどうすれば、運動範囲が広がるようになるのか?」
って言うと、コレです!
「準備運動をやれ!」
えっ、準備運動?
はい。準備運動です!
一体何の関係があるのよ、上達することと。
もう、ぜんぜん分かんな~い!?
いや、この準備運動はマジで重要なんです。
だって、平地で可動範囲の狭い人に、
「斜面で動け!」って言ったって出来ませんから~。
そりゃ無理ってモンです。
へそでお茶を沸かしてみろーってくらいに。
あれ?なんか言葉の使い方が違う気がするけどっ。
なので、
身体の可動範囲を広げるトレーニングとして、
ぜひ「準備運動」を取り入れて欲しんですね。
手、腰、肩、膝、足首などの関節に始まり、
頭、首、上半身、下半身のなどありとあらゆる場所を
上下、左右、前後、斜めに、大きく大きく身体を動かす練習をしてください。
で、
一番オススメの準備運動は、コレ。
「ラジオ体操」
知ってますよね、コレ?
コレを知らなきゃ、もう日本国民とは言えませんねー。
遡る事100年前、なんと大正時代から続いているんですよ。
昭和生まれの私もビックリですっ。
という事で、
滑る前には必ずラジオ体操をやってください!
身体のウォーミングアップにもなっちゃうし。
さらに、
懐かしいでしょ。あの夏の日を思い出したりして。(笑)
2012年03月09日 Posted by おやじインストラクター at 12:24 │Comments(0) │トレーニング方法
バッチテストのポイント
だんだんと自由自在に滑れるようになってくると、
「自分がどこまで滑れているのか?」というレベルを知りたくなりますよね?
そうなったら、一度「バッチテスト」に挑戦してみるのもイイかも知れません。
って言うか、ぜひチャレンジしてもらいたい!私としては。
基本、スノーボードって自己満足の世界ですが、
しかし、そんな中でも「これじゃあ、自己満足すら出来ない」って状況もあるんです。
さて、それはどんな時でしょうか?
この状況をイメージしたら、
きっと誰もが「そーだよな」と深く納得すると思うんです。こんなおやじの言う事にも。
それは何かと言うと、
「たった一人で滑っている状況」です。
いっつもいっつも。
どうです?
楽しいですか?(笑)
例えあなたが、孤独なロンリーハートを持っていても、
一人でスノボに行って、一人で滑って、一人で食事して、一人で帰るなんてしていたら、
淋しくてもうヤダ!ってなると思うんです。
私なんかもう号泣ですよ。号泣。
目から滝の様な涙が流れて、あぁ~あぁー川の流れのよぉーにぃ~です。
そしてもしかしたら、
ウサギの様になってしまうかも知れません。
「ウサギはねー、淋しくなると死んじゃうんだからー!」
でも、バニーは好きです。ガールの方ですけどっ。
話を戻して。
で、どうしてバッチテストに挑戦して欲しいかって言うとですね、
それは、
「仲間に教えること出来るから」
なんです。
そーです。
もう、一人で滑りに行く必要な無いんです。
「ねぇ、今度一緒にスノボ行かない?」
「うん。いいけど、私まだやった事がないんだ・・・。」
「大丈夫だよ。私が教えてあげるから~」
なんて、例え初心者さんがいても、
一緒に楽しむことだって出来るんですよ。
はぁ~?ちょっと言っている意味が良く分かんない?
私、人に教えられるほど上手じゃないよ。
うんうん。その気持ちも良く分かりますが、
実は、人に教えられるって言うのは
「上手い」か「下手」かではないんですねー。
じゃあ、なんなのよ!
下手なら教えられないじゃん!!
いいえ、大丈夫です!
「人に教えられる」って事は、実は
「どれだけ理解しているか」って事なんですね。
なので、この「理解をする為に」バッチテストがとっても役に立つんですね。
例えば、バッチテスト1級を受けるとします。
SAJなら3種目、JSBAなら4種目。
その中での滑り方は、
「こういうやり方でターンをしてください」って言うのが、
ハッキリ決まっているんです。
JSBAのバッチテスト、ショートターンの場合は次の通りです。
滑り方 → ベーシックカーブショート
斜面は → 中斜面 約10mX100m 程度
ポイント→1、確実な雪面グリップ
2、安定したスピードのコントロール
3、タイミングの合った上下運動
4、左右均等なターン弧
そして、あなたはとってもキレイなターンで滑って来た!
でも、結果はダメだった・・・。
えっ。何で!?って感じです。
どうしてか?って言うと、
どんなにキレイなターンで滑ってきても、
「この滑り方で滑って下さい」という決められた滑り方に合っていなければ合格点は出ないんです。
ラーメン屋に行って「味噌ラーメン」を頼んだのに、
かつ丼が出てきた!みたいな。
「ふざけるなー!俺が注文したヤツと違うじゃないかー!!」って。
なので、バッチテストに挑戦すると、
求められている滑りがどういうものなのか?
を勉強する事になるんですね。
だから、当然その滑り方を理解しなきゃならなくなるので、
結果、人に教えられると。
バッチテストに挑戦するって事は、
自分のレベルを知る事も出来るし、
滑り方の理解も深まるし、
人に教える事も出来るなんておまけもついて来ちゃうんですよー。
ネっ、イイと思いませんか?
という事で、
ぜひあなたもバッチテストにチャレンジしてみてください。
さらに、もっとイイおまけも付いてきますから~。
それは、挑戦した人だけのお楽しみです!(笑)